萬葉草花苑に咲くカキツバタ
2018年5月撮影
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萬葉草花苑に咲くカキツバタ、名札がなければ私にはハナショウブとの区別がつきません。
私がカキツバタの名を初めて聞いたのは、大学に入って間もないころの講義だったと記憶しています。
私は平面絵画を専攻する美術大学に入ったので、そこで教鞭をとる教授陣はすべて画家の先生でした。
その中でもとりわけ論理的な教授の授業で、ご自身の絵画の解説をする中で尾形光琳の燕子花(カキツバタ)の屏風絵について触れられていたのが印象に残っています。
受験生時代、横尾忠則さんの作品に衝撃を受け、感情やインスピレーションをそのままぶつけるという描き方に活路を見出してきた当時の私にとって、自分の描いた絵を論理的に説明をするという行為は何の意味もなく思え、結局その教授とは必要最低限の会話しかした記憶がありませんが、画家として自分の作品を画廊や画商に売り込み、生計を立てていくためにはとても重要なスキルなのだと今となっては思います。
考えてみれば横尾忠則さんもご自身の作品について、その時にどんなことを考えそのモチーフをそこに配置したのか、とても明快に説明していたりするのですよね、、、