私が薬師池公園で写真を撮り始めたのは2017年、これまで撮影した写真を振り返りながら四季折々の表情を見せる薬師池の魅力を紹介します。
春
3月
薬師池公園の春は梅の花と共に始まります。
まだまだ寒い時期ですが、モクレンやコブシ、カタクリ、熱海寒桜といった花々が次々と咲き始め、徐々に色づいていく公園の景色。
そんな花々の蜜を求めて野鳥たちがやって来ます。
3月後半になるとカイツブリが一番子の子育てを始め、
雛を背中に乗せて遊泳する何とも微笑ましい光景も見ることができます。
そして終盤にはソメイヨシノが咲き、四月へと、、、
4月
ツツジの花が咲き、シャガや一初(イチハツ)といったアヤメ科の早咲きの花々も見ることができます。
カワセミの恋が始まるのもこの季節。
オスからメスへ餌をプレゼントする求愛行動や少子化対策に励む姿が頻繁に見られます。
5月
ゴールデンウィークで始まる5月、ぼたん園に足を運んで見るのもおすすめです。
GW期間中有料公開しているぼたん園では、ぼたんや石楠花(シャクナゲ)、藤の花を堪能することができます。
薬師池公園にもシャクナゲや藤の花は咲き、楽しむことができます。
また中旬になると、カルガモがたくさんの雛を連れてやって来ます
薬師池に来ることもありますが、どちらかというとハス田の方が身を隠せて居心地が良いようです。
ハス田の隣にある小さな池で睡蓮が咲き始めるのもこの季節です。
夏
6月
梅雨の季節は何と言っても紫陽花(アジサイ)と花菖蒲(ハナショウブ)
この時期は例年「しょうぶ・あじさいまつり」が開催され、230種もの花ショウブや紫陽花の花々を楽しむことができます。
ハナショウブについては薬師池公園の花菖蒲のページで詳しく紹介しているので、そちらをぜひご覧ください。
アジサイもホンアジサイ、額アジサイ、渦アジサイなど色々なアジサイを楽しむことができます。
トンボの姿もちらほら、オニヤンマといった大きなトンボも見ることができます。
7月
ハス田の大賀ハスが咲き始めます
山百合や鬼百合も咲き、ゴージャスな見た目と香りで園内を彩ります。
町田ダリア園も開園するので、少し足をのばして行ってみるのもお勧めです。
8月
大賀ハスの花が最盛期を迎えます。
ダイナミックに開いた鮮やかなピンク色の花に蜂がやって来たり、カワセミがハスの花に止まる通称「ハスカワ」といったシーンも見ることができます。
萬葉草花苑(まんようそうかえん)ではオミナエシが黄色い花を咲かせ、運が良ければ大変珍しい二種の「青い蜂」も観られるかもしれません。
秋
9月
まだまだ暑い日が続く9月ですが、半ば頃になると彼岸花が咲き始め、一気に秋の様相を呈してきます。
トンボたちの姿も徐々に少なくなっていき、花菖蒲田では子孫を残そうとする姿も観られます。
10月
木々が少しずつ色づく季節。
以前は大きなイチョウの木がタイコ橋の袂にあったのですが、現在は切られてしまいました。
紅葉はまだまだですが、カワセミは相変わらず頻繁に池にやってきます。
年に3〜4回も子育てをするカイツブリは最終ターンの子育てに奮闘しています。
11月
なんといっても後半!
紅葉が始めると、一年の中でも最も来園者で賑わうシーズン到来です。
カメラマンのお目当てはもちろん紅葉とカワセミのコラボレーション。
完全に赤くなるのは12月に入ってからですが、色づき始めた紅葉に気分も高まります。
「紅葉まつり」も開催され、2019年からはライトアップも行われています。
冬の渡り鳥もちらほら現れ始め、水面を賑わします。
冬
12月
なんといっても真っ赤に染まった紅葉とカワセミ!
そして、冬には別の青い鳥がやって来ます。
ルリビタキです、冬の間だけ来園して、野鳥ファンを楽しませてくれます。
1月
葉っぱがすっかりと落ち、野鳥探索にもってこいの時期。
野鳥ファンにはたまりません。
また、サザンカとツバキは冬を彩る貴重な花。
少し山道にはなりますが、椿園散策もお勧めです。
2月
2月の主役は梅林。
寒さは厳しいですが、ポツポツと開く梅の花が春の訪れを予感させてくれます。
サンシュユやミツマタの花なども咲き始め、徐々に色が増えていく薬師池公園
後半になると梅林は見頃となり、一足早い春を感じたい人々で賑わいます。
そして季節は春へ、、、
薬師池公園は時を刻み続けていきます。